Expression course
カリキュラム名
表現力は生きる力! 高橋克昌の表現力講座
講師名
高橋 克昌
講座内容
演技、朗読のトレーニングを通じて伝達力、表現力を養います。 演技に興味がある方、表現力・伝達力を高め、日々の生活に活かしたい方を対象にしています。
【講師からのメッセージ】
この度演技講座の講師を務めさせていただきます、高橋克昌と申します。
演技表現、というと俳優のためのものであって、その道を目指している人以外は必要ないと考える人も多いでしょう。
しかし人は元来、無意識のうちに日々演技をして生きています。
いつも本音で、心に浮かんだことを良いことも悪いこともそのまま口に出していてはトラブルの元ですから、ほとんどの場合、それらを曖昧にしたり、口にしなかったりして過ごしているものです。
本音を気づかせないように振る舞う、あるいは本音を違う形で表現する、これらも「演技表現」の一つと言えるでしょう。
このことから、演技表現を日々の人生に活かしていこうとされる方も多くいらっしゃいます。
これまで演技講座を開講し、多くの方にご参加いただきましたが、実はこうした講座に参加される方は全員が全員俳優希望、というわけではありません。
俳優の演技がどのように形作られているか体験したい方、演技に興味はあったけれども触れる機会のなかった方も一定数参加されます。
また近年は、教育現場においてコミュニケーション能力や協調性を高める効果も期待されており、学校でダンスや体操と同じように演劇を教えるべきだ、という声も年々高まっています。
こうしたことからか、自分のコミュニケーションスキルを高めたり、思いを伝える力を向上させたりするために演技表現を学ぶ方は、以前より増えていると感じております。
今回の講座で行うことは、 基本的に演技力と表現力のレッスンです。
必然的に俳優としてのトレーニングが中心になります。
しかし大声を張り上げ、客席に向かってアピールするような「いかにも演技らしい、大きな演技」だけが演技表現ではありません。
耳障りの良い声でうまく喋ろうとする必要もありません。
そうした思い込みは、実際の生活の中で人と話す時には余計なプライドに変質し、むしろうまく話せない、伝わらない要因になってしまいます。
ここでは「うまくやろうとすること」、その意識からの脱却が表現の第一歩と考え、その人が今既に持っている感覚を最大限に生かした表現を考えていきます。
当然表現の仕方は人それぞれ違います。それらは画一的な指導では表に出てきません。
それぞれの得意とする表現を知ることで、初めて活用することができます。
正解を一つと決めつけないことで表出する表現に、多くの方は「個性」を感じられるでしょう。
本講座では、主に声と身体表現を組み合わせた表現を学んでいきます。
練習用の脚本を使った演技の他に、書かれている文章を声に出して表現する「朗読」も行います。
これらの多くは、俳優が演技を専門的に学ぶ際に取り組む基礎的なメニューです。
今回はその中でも特に「表現力」「伝達力」を重視したトレーニングを中心に組んでいきます。
できるかできないかは、問題ではありません。
「自分が思うほど、人は自分を気にしていない」ものです。
この機会に表現力・伝達力を高め、人との関わりをより楽しんでみませんか?
少しの好奇心が、きっとあなたのコミュニケーションをより意義のあるものに変えてくれますよ。
【カリキュラム内容】
表現力の向上、伝達力の向上を目指し、その人が既に持っている感覚を使って表現の幅を広げていきます。
表現の種類をボディランゲージと声の二種類に分類し、それぞれを基礎から見直していきます。
基本的に俳優のトレーニングを行うため、俳優を目指す方は本講座の内容を最も有効に活用することができるでしょう。
講座を開講してまず行う内容は以下の通りです。
- ・身体表現のためのウォーミングアップ
体をうまく使うための体の動かし方とウォーミングアップを行います。 - ・声を知り、適性を知る
自分の声の出し方を知り、変化させるためのポイントを学びます。 -
・うまく表現しようとしないこと
日々のコミュニケーションに台本はありません。事前に受け答えの練習ができるわけでもありません。 ならばアドリブ力を鍛えるか? それも間違いではありませんが、バラエティの司会者のように「すらすらと喋る」練習をすることが表現力の全てではありません。 - ・ドアをノックするのは誰だ?(想像力を使うトレーニング)
相手の言動を「こういう意味だ」と決めつけない視野の広さは、想像力と密接な関係があります。 - ・「音読」と「朗読」
朗読の時はどれくらい感情を込めるもの? あまり起伏の激しい読み方はしてはいけない? まずはそんな疑問を解消していきましょう。
【必要な道具】
動きやすい服
筆記用具